カードローン 多重債務者救済の道


● 多重債務者救済の道

消費者金融やクレジットによる多重債務者については、法改正でグレーゾーン金利の撤廃が決まったことなどを背景に、
弁護士や民間団体に加え政府も全国で相談窓口設置を決めるなど、救済策に乗り出している。 金融庁などによると、
消費者金融の利用者は約1400万人、5社以上から借り入れのある多重債務者も200万人を超える。多重債務者の中
には、利息制限法の上限金利を超える利息の支払いを続け法定金利で再計算すると元金も返済済みだったケースもある。

全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会によると、2006年12月から2007年5月までに、全国で提起された過払い
金返還訴訟での請求や業者への直接返還を求めた総額は約50億円。すでに9億円以上が返還されたという。本多良男
事務局長は「必要書類のひな型の配布など支援体制が整ってきている。積極的に相談して欲しい」と話す。政府の多重
債務者対策本部も2007年4月、救済策を本格化し、全国で順次、相談窓口を設置する方針だ。日経夕刊2007.5.15